結論が出たところで…
結論と言っても仮説にもならないいいかげんな説
宇宙もしくは世界や存在と言ったものはある
そしてその外側にはより未知な世界が広がっている
どうやらそんなものじゃないかって思えるね
言葉にすると違和感があるかもしれない
宇宙や世界・存在があるといっても
実体 人間が実体だと認識できる
3次元空間の存在じゃないとは思うんだ
ただ 個体としての人間 たとえばぼくみたいな存在には
実体として存在しているってことかも
宇宙の外側には未知な世界が広がっているといっても
必ずしも3次元空間が広がっているなんてことには
ならないんじゃないかな
このあたりはことばというアバウトな記号を使っても
説明できないものだと思うよ
パースさん流に言えば
絶対的に不可知なものの概念を持つことはできない
ってところかもしれない
ということは現行の人間という制約を持ったぼくには
宇宙の本質も存在・世界も
認識不可能ってことが結論なんだろうね
これって そうかわかった
めでたし めでたし って訳にはならないと思わない?
始まりは死や生とはなんぞや? ってところから
生命とは 世界とは 存在とは っていう疑問に
なんとか答えを見出したい ってところだったはず
で 結論が認識できない
平たく言えば「わかるわけがない」って
あまりにも悲惨だよね
ぼく って?
宇宙や存在 とにかく物事の本質なんて
認識できない って結論が今のところ出ちゃった訳だ
あくまでも人間には って条件付きだけど
哀しいかな ぼくも一応人間という種の一員(の はず)
だからぼくにとっても存在の本質は認識できない
って なんとなくすっきりしないね
人間・人類・生物 それらに認識できないからといって
ぼくまで諦めるっていうのはどうだろう
なにより 『ぼく』とはなんだ? という
最大の疑問が残っちゃっている
実体二元論が正しいかどうかは知らない
自身が考えていることが心的実体の影響なのか
物理的実体のなせる業なのか
そのあたりも疑問のままだね
人というのは身体のことなのかそれとも心のことなのか
それら二つが合体して成立するのか
このあたりは現在の研究では何ら糸口が無い状態
他者から「おまえは誰だ」とか「おまえはどこにいる」
なんて問われた時に返す返事としては
肉体の素性とか居場所が答えになるはず
もしも誰の目もないところにいるときはどうだろう
それでも肉体の状況が心に与える影響は大きいような気がする
トイレに行きたいとか 虫歯でも何でもいいけど
肉体の変調があるときには
思考の方向性は極端に肉体に依っていくよね
人間が社会生活をする状況では
基本 肉体が主であるといっても問題無さそう
では『ぼく』という存在はこの身体なのだろうか?
自分に対する認識と鏡に映った自分の姿
その二つにギャップを感じるのは
ぼくだけなのだろうか
自分のあるべき姿と鏡や画像に移る姿
他者から評価される姿
これらの間に違和感を覚えるというのは
心身というものが必ずしも合体しているものではない
そういうことなんじゃないかな
ある意味対立しているというか
あくまでも別個のものとして存在している
そう考えたほうが良いのかもしれない
死と魂
死とは何か?
他人の死じゃないよ 自分自身の死
色々語られるけど実際のところ死んだ後の人と
連絡が取れたという実例が無いんだから
科学的に証明することは出来ないんだろうな
一応人間というものは死ぬってことになっている
これは過去のデータの積み重ね
言い換えれば存在者や存在知に当てはまる定義だよね
ではぼく自身が死ぬという事象に出会うということは
どういうことなんだろう
まず考えられるのは肉体的消失だと思うんだ
ぼくぐらいの年齢になると
肉体という驚くほどの自己修復機能を持った入れ物でさえ
その修復機能の衰えは十分自覚できる
まず間違いなく肉体という入れ物は
消失するだろうね
もし人間というものが心と身体が合体して初めて
存在するとするならば
人間は必ず死ぬというのはたぶん真だと思うよ
問題は精神と肉体というものが
別個のものだとしたとき
肉体は必ず滅失する
では精神は? という問題にぶつかっちゃう
精神には物理的実体がないという仮定をすると
物理的事象で精神実体が破壊されることは無いはずなんだ
プラトンさん流のソーマ(肉体)とプシュケー(精神)の
分離が死ぬことであるとすると
人間という存在は精神と肉体がそろって
初めて成立するってことになっちゃう
精神の方は破壊不可能
肉体の方は破壊可能となると
たまたま人間という容器に精神が入って来たときに
はじめて人間という存在が生まれると考えたほうが
良いような気がするけどね
肉体は容器
その容器が存在と化するのには精神が必要ってことかな
肉体については科学的にある程度メスは入れられる
ある意味 車なんかの乗り物みたいなもの
凄く複雑な構造ではあるだろうけど
けっして人の手に負えないものじゃない
だから肉体の分析については
いつか完全にめどがつくと考えておかしくは無い
そんな気がするね
たしかに遺伝子による形質の伝達
おどろくような修復機能なんかの解明には
まだまだ時間はかかるだろうけど
問題は精神
現在のところ科学界の大勢は
肉体というものの純粋反応が思考というものを導き出す
そういう意見が多いみたい
もっとも現在の科学技術では
精神というものに挑戦できるだけの能力が無い
だから ある意味逃げているだけ
なのかもしれないけどね

