水槽
ここからはしばらく
ぼくの妄想を並べてみよう
もともとだれかに読んでもらおうという
発想は薄かったけど
ここからはよりひどい
独り言みたいなもの ってこと
壁に向かってぶつぶつしゃべりかけるよりは
まし その程度の独り言
さて 諸説あるけど
今のところ賛同が多いのが宇宙のビッグバン説だね
約138億年前 突然宇宙が膨張したってやつ
膨張する前は何だったのかとか
未来には宇宙はどうなるのか なんて
夢を語ることはできるけど
たぶん人間の持つ認識能力じゃ
とても結論に達することは出来ないんだと思うよ
『今』という事象を手掛かりに
研究は重ねられているけど
『今』というのは宇宙が出来てからの状態
そして もちろん
人類なんていうものは
宇宙があって初めて存在してるんだろうから
水槽の中のお魚さんが
水槽の外の世界を研究しているみたいなもんだからさ
将来 うまくいけば
水槽の大きさやその構造はわかるかもしれないけど
なぜその水槽がここにあるのか とか
だれがこの水槽を買って来たのか なんてことは
中にいる魚には理解できるわけないもんね
その水槽を調べてみると
どうやらこの世界には『なにか』が満ちている ってことが
分かって(仮説として)きたわけなんだ
魚たちがじぶんたちが自由に泳いでいると思っていたところが
じつは水というもので満たされているんじゃないか って
気づいたみたいなものかな
世界っていうのは
水で満たされたところ っていうのが
魚界でも結論になったわけだ
じぶんたちのいる水の世界は
どうやってできたんだろうか?
どうやらこの水の世界は
はるか昔に何も無いところから突然できて
そしてどんどん広がっていったみたいだ って
では 水の世界はどこまで続くのだろう?
魚の中でも諸説分かれるんだよね
どこまでいっても水が途切れることは無い って説
いや 水の世界は限りはあるけど
その果てまで行くことはできない とか
突然広がっていった世界なんだから
どんどん広がっていくに違いない とか
広がっていったものなら
いつかは元のこの世界の始まる前の状態に
戻るはずだって 説まで
もちろん誰かが水槽を買ってきて
この水の世界を作ったんだ って説もね
極端なことを書いているけど
なにかが満たしていると聞くと
どうしてもイメージとして
液体みたいなものが宇宙を満たしているみたいな
単純な発想しかできないんだ
今現在のぼくにしても
空気という気体の中で暮らしているんだけど
気体の中っていうのはどうしても
当たり前すぎて実感できないからなんだろうね
でも 実際のところ人間も
水槽の中の魚と同じようなものじゃないかな
宗教に描かれる世界のように
神様が水槽を買ってきて
ぼくたちを飼育しているとは考えたくはないけど
もっとも 頭から否定できないところは
困ったもんだよ
ひとまず今いる宇宙以外のところのことは
考慮しないようにしてはなしを進めていこう
水と宇宙
宇宙は何かに満たされている
このことは認めてみよう
宇宙は演算子で満たされている
そういう考え方はどうだろう?
そうなると『演算子』ってなんだ? っていう
元々の疑問に戻っちゃうよね
演算子なんて入力したら出力する みたいな
ただの法則みたいなものじゃない
だから満たしているのは
演算子じゃなくて演算子によって出力された
『答え』というのが正解なんじゃないかな
宇宙というものは ある演算子によって
制御されている場所 ってことだね
『場』というものが演算子なのか
それとも演算子によって導き出された答えなのか?
この辺りはもう少し考えたほうが良いとは思うけど
ビッグバンもある意味
正解かもしれないってことにしてみよう
あくまで「ある意味」だけど
ある瞬間に宇宙という演算子に
なにかが入力されたんじゃないだろうか
それがなになのか?
この辺りもいったん保留
入力された事象に対して
宇宙の演算子は反応したってことだね
そして出力されたものは質量と方向性を持った
いわゆる『ベクトル』だったんだと思うんだ
そのベクトルは当然宇宙という演算子に
入力されていく
結果 宇宙はぼくたちの知っている
現在の形のものとして存在しているってことだね
宇宙の演算子自体どんなものかは
今のところわかっていない
というよりそれを知ろうとして
皆が四苦八苦してるんだと思うよ
人間には『本質』はけっして理解できない
これは哲学の一つの説だけど
『本質』=『演算子』と考えれば
的を得ているはなしなのかもしれないんだ
演算子と宇宙
ぼくたちのいる宇宙の外(?)があるのかどうか
どうやってぼくたちの宇宙が始まったのか
ここのところはいったん棚に上げておこう
ぼくたちに宇宙を満たしている
演算子は理解できない
これも仕方が無いとしておこう
ではぼくたちが躍起になって求めている
宇宙っていうのは何なんだろう?
多分 ぼくたちが宇宙には何かが満ちている
そう考えている『なにか』っていうのは
演算子によって導かれた
結果のことなんだと思うんだ
宇宙の始まりに何がどうやって
その演算子に入力されたのかは
今のところ手掛かりさえないと思う
でも いったん入力された結果の出力がなされた場合
その出力がまた入力されていくという
指数関数的増加が起きているんじゃないかな
そして宇宙は『なにか』で満たされてしまった
そんな気がするね
だから 宇宙は演算子で満たされているというのは
正解であり 不正解なのかもしれない
ぼくたちが必死になって探している
宇宙を満たしている『なにか』は
解答として示されたモノなんだと思うんだ
どうやら宇宙演算子は
出力としてベクトル成分を持つものを
出してくるんじゃないかな
だからぼくたちの感覚の中で
『因果関係』ってものが前提に置かれるのは
仕方がないのかもしれない

