抽象概念 Ⅳ

メメント・モリ自問自答
スポンサーリンク

存在者は無視しよう

現存在と存在者の違いは

ここまでしつこく書かなくても

あたりまえのように

皆がわかっていることだね

わざわざ現存在やら存在者なんて言わなくても

人と人とが分かり合える

なんてことはまずないと思うんだ

この世界の

すべての苦痛や争いごとの

原因の99%は

このお互いの認識能力の違いから来る

って言っても 間違いないと思うもの

この他者とのコミュニケーションの

難しさ(不可能さかな)は

多くの人がいろいろ考えてくれているから

ぼくはパスしておくつもりなんだ

極力 人間関係から距離を置くようにして

隠遁生活を決め込むのが

一番の正解だと思うんだよ

ぼくがやっている飲み屋のおやじなんて

その最たるもの

一人で店を切り盛りするんだから

同じ土俵の中には一人しかいない

付き合わなくちゃいけないのは

あきらかに利害関係での付き合いのみ

仕入れ業者vsぼく

客vsぼく

どちらにしても ある意味で 

立ち位置の上下関係がはっきりしているんだから

楽と言えば楽だと思えないかな

ぼくの疑問に答えるためには

存在者なんてものは

考慮に入れるだけ無駄ってことだよね

今はひたすら 現存在だけを

(ぼくのことだよ)

考えてみるよ

生き物の思考

毎回書くけど

いかに『ぼく』のことを考察してみよう

なんて力んでみても 所詮ぼくも人間(たぶん)

元の回路は人間

ってことになるんだよね

だから 『人間』という一般論で自分のことを考えても

それほどの乖離は起こらないはずなんだ

少々納得のいかないところは

逐次修正すればいいだけだもの

まず情報入力

これは 人間だろうと犬 猫だろうと

それ以外のどんな生き物でも

(生き物には限らないかもしれないね

そこらあたりに転がっている石が

情報収集していないって保証は無いもの)

外部観測器官で

世界(本質)ってものを撫でまわして

情報収集している ってことで

いいんじゃないかな

視覚で言えば触れる波長の長さとか

聴覚なら微細な振動を感知できるかとか

臭覚だって

犬の匂いに対する反応は

人間の1万倍とか 1億倍なんて

言われているくらい

それぞれの種族・個体の特性によって

手に入れることのできる情報に

差異はあるだろうけど

理屈は同じ『本質』に触った感触を

入力しているだけなんだ

入力された情報は

内部の感覚を刺激

その刺激によって

理性の自動制御装置が

作動するってこと

感覚が 刺激によって受けたものが

観念として記憶に残されていく

ここまでが生き物の

(だけには限らないけど)

思考回路ってことだね

人間と生き物の違い

ここまで考えると

人間とそれ以外の存在の違いっていうのは

(あえて生物に限定しないでおこう)

この 観念の記憶ってものの

違いってことじゃないのかな

この違い 

ひとつは記憶容量の違いっていうのが

あるかもしれない 

とは言われているんだ

脳の重さ()を表す指数ってのが

あるみたいなんだけど

(脳化指数っていうらしいよ)

それによると

人間が10とするとチンパンジーだと4.3 

カラスだと2.1くらいって

いわれている

(もっともそれがどうしたって気にはなるけど)

だから 記憶容量が種族間によって違う

っていうのは

あると思えるよね

ただ それが

どこまで理性ってものに対して

影響を与えているのかは

未定だけど

記憶の仕方の違いにしても

人間の特性として言われていた

感覚記憶(数秒しか持たない記憶)

短期記憶(感覚記憶より少しだけ長い)

長期記憶(ずっと覚えている記憶だね)

の記憶パターンも

少なくとも犬・猫・鳥(の一部)にはあるってことが

わかって来ているそうだ

そうなると

観念の記憶自体に人間とそれ以外の差異ってものは

あまりないと思えないかな

では 人間がここまで胸を張って誇れる

理性の特性ってなんだってことになっちゃう

そこで出てくるのが

観念の記号化能力 

ってものになっちゃうんだね

犬や猫でも観念の記憶を持っている

と 仮定していいと思うんだ

ただ その記憶はある一定の印象の

記憶定着でしかないってこと

汎用性がないんだよ

だからまったく同じ

(もしくはよく似た)

シチュエーションの事態には

対応が効くんだけど

人間にとって見たら同じように思える

シチュエーションに出会っても

状況が違えば異種の状態として

捉えてしまうんじゃないかな

ただし 勘違いはしないでね

生物として

どちらが優れているかって

はなしじゃないんだよ

タイトルとURLをコピーしました