宇宙

メメント・モリ散歩の途中
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宇宙の誕生 

――ところで宇宙の寿命って知ってるかい? 

だいたい227億年てところだ。

中途半端な時間だって思うかい?

おまえにわかりやすいように言ってるだけさ

実際のところは一単位おおよそ56~7億年。

4単位で寿命が尽きるってことだな――

億の単位の話になると頭が回らなくなる。

お金にしたって億単位の金額になると……

いや、金ならばまだ頭はついていくかもしれない。

――この宇宙が生まれてから138億、半分以上過ぎてるってことだな。

その前になにがあったのか

何もないところから突然はじまったのかもしれないし

何度も何度も繰り返し誕生と消滅が繰り返されていたのかもしれないが

おれの知識には無いものは答えようがない――

検証の仕様のない数字を前面に押し出して

なおかつ知らないものを知らないと言い切る。

典型的な詐欺師の手口だよな。

――138億年前になぜか『空』が膨張をはじめた

それも均一に広がりゃいいもんを濃い薄いを作りながら。

もちろん同じくして時も流れ出したってことだ。

問題は『意』だ

こいつだけはどうにも整然と動いてくれない。

さすが観客ってところなんだろう。

芝居が始まっているのに遅れて見に来る奴がいる――

客がわがままなのは古今東西

地球でも宇宙でも同じなのだろう。

わたしも店をやっている

わがままな客だけはどうしようもない。

――本来なら『時』と『空』が収斂や拡散して

消滅するだけなら57億年ほどですむ。

だが観客がそろわないことには舞台を開けられない

けっきょく4倍の227億年かけないと

すべての幕がおろせないってことになる――

56億7000万年

仏教をかじったことのある人なら

この数字って知っている人が多いんじゃないかな。

56億7000万年後

弥勒菩薩がこの世に降臨される。

その後は人々を救うと言われたり

すべてを打ち滅ぼすと言われたり

いろいろ言われているけど

大乗仏教においてはひとつの救済にされているお話。

キリスト教にしたって

アーマゲドンなんて似たような話があるけど

少なくともぼくたちが生きている間には

何もないと思うから

安心(?)していいと思うよ。

ただ『下生経』あたりだと

そんなに遠い未来じゃなくて

すぐにでも審判に舞い降りてくるから

現生を少しでも良いものにしておかなくっちゃ

罰を受けちゃうよ

って説もあるけどね。

このあたり後世にそれぞれ時の権力者なんかが

自分たちの権威に都合のいいように

教義を独自の解釈をしていった結果なんじゃないかな。

もっともこの弥勒信仰

どちらかと言えば反体制の象徴みたいな

立ち位置に置かれてきたんだから

皮肉なもんだけどね。

それはそうとこの56億年って

太陽の寿命予測と被ってくるからおもしろい。

だいたい太陽クラスの恒星の寿命が

100億年くらいって言われている。

(本当かどうかは知らないけど)

そして弥勒菩薩が降臨するのは

釈迦入滅から56億7000万年。

お釈迦さんがお亡くなりになったのは

地球生誕からおおよそ46億年後。

その計算からすると弥勒菩薩さんが降臨するのは

地球誕生からおおよそ100億年後ってことになるじゃない。

お釈迦さんが生きていた時代って

紀元前5世紀あたり。

たとえば仏教というものが

その体系を完成させたのがそこから

数百年かかったとしても

紀元元年のころには弥勒菩薩の話しは

できていたんだよね。

仏教っておそろしい

お釈迦さんの時代に

地球の年齢や太陽の寿命

そんなものがわかっていたとは思えないんだよ。

それでも弥勒菩薩の降臨時期を

56億7000万年に設定したって

おそろしい話だと思わない?

それ以外にもいろいろあるみたいだけどね。

たとえば『量子力学』の原子や電子

どうやらぼくが今頭を打ってしまっている

『不確定性原理』あたりの概念まで

仏典には記載されているみたいなんだ。

これってどういうことなんだろう。

いつかは仏教を真剣に調べてはみたいけど

あまりに後世に解釈を変えていったものが多すぎて

本質にたどり着けるかどうかは疑問。

なんとかくたばるまでに手は付けてみたいんだけどね。

ここに書かれている数字の中で

宇宙誕生から138憶年ってのは

どうやらそんなものらしい。

なんといってもアメリカのNASAさんが

ビッグバンからの時間を

138億年くらいだって発表している。

星の寿命が56~7憶年というのは

そんな文献には出会わない。

恒星(太陽クラス)の寿命が

100億年くらいじゃないかっていうのは

一部で出ているけど。

宇宙の寿命が227億年というところまでくると

まるで根拠なし。

ただ中途半端な数字が並ぶように見えるけど

単純に今現在のぼくたちの使っている

時間単位に合わせるとそうなるっていうだけで

一単位をおおよそ60億年

宇宙の寿命は四単位って考えると

なんとなく納得させられるような気も

しないでもないってのは困ったもんだ。

この四単位って考えかたも

(これは仏教じゃないけど)

中国の四神からきているのかもしれない。

世界中に四単位に分けるって考えかたはあるけど

この書き込みの人の感覚から見て

ぼくと似たような環境で

暮らしていた人が書いたんだとしたら

四神か四天王あたりからきていると思えるから。

余談だけどこの四神っていうのは

青龍・朱雀・白虎・玄武

のことだよ。

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