昆虫類・両生類(再稿)

散歩の途中
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覇権争い

――地上では他の生物たちからの攻撃を考えるよりも

まず自然との闘いが最重要とされる

そのためには己の形質を

外部の悪環境に適応させられたものが

その時点では絶対有利

だが 最も外界との闘争に適応できたもの

ようするにその時点での完成形は

次のステップへの道を閉ざすことになる――

進化のように壮大なことはわからない

だけどその時点でもっとも時代にマッチしたものが

時代の変化とともに

没落していくなんてことは

人類史でもあたりまえの

はなしでしかない

――安心・油断・慢心

そう呼ぶのは簡単だが仕方ないとは思う

それだけ地上環境は過酷だったんだからな

節足動物たちが

新たに他の種が入り込んできたときの

生存競争にそなえることがおろそかになってしまっていたことを

非難できるもんじゃないだろう――

次に備えるといったところで

数千万年の単位の未来

とてもじゃないがそこまで考えている生物は

個体として存在しないだろう

人間だって千年単位の未来の危機なんて

考えてるわけがないんだから

――結局 昆虫類が節足動物の次代を継いだ

その外骨格による外界からの衝撃に対する強度は

捕食を防ぐ上での有力な武器になる

その上稼動域のさまざまな適応により

行動速度・行動域も飛躍的に向上する

液体内部でのみ可能だった準3次元運動を

地上に持ち込んだのは彼らだ――

わたしはどちらかと言えば

虫が苦手だ

子供のころはけっこう平気だったような気もするが

いつの頃からか

どうにも相容れない存在としか

思えなくなっている

――ただ一つ欠点としては

あまりに堅牢な外骨格を得てしまったがために

個体の大型化が難しい点だった

体長数メートルを超える種もあったがそこが限界

そう外骨格の欠点

体長増加はそのまま体重の極端な増加を導いてしまう

そいつが彼らが地上の覇者となることに

待ったをかけたわけだ――

たしかに虫が人間並みの大きさだったら

どうあがいたって人間に

勝ち目はないだろう

わたしにとっては

虫が大きくなれなかったということは

感謝以外には無い

――もう一方の雄として両生類たちがいた

内骨格の彼らは昆虫類と比べれば

外部からの衝撃には弱い

だがそのぶん大型化はたやすい

特に水中に半分は生活圏がある種はより大型化してゆける――

――質量が大きいということは

戦闘には有利ということはわかるだろう

同じような戦闘能力があるものが戦えば

目方の重たいほうが勝つに決まっている――

両生類……

意外と思いつく種類がいない

カエルなんていうのは一番に思いつくが

それ以外ってなにがいるんだろう

たしかサンショウウオも両生類だったと思うけど

――水辺では彼らの敵はいなかったに違いない

水中の敵からは陸上に退避することで

陸上の敵にはその重量でといった具合でな――

生物分類

昆虫類と両生類とのせめぎあい

なんとなく言いたいことはわかるけど……

ぼくはこの先まで読んでるからね

言わんとすることはわかるんだけど

はじめて読んだ時には

すこし退屈したのは事実

なんのはなしだ? って

思ったもんだ

でもこのくどさが

逆に真剣になってなにかを

伝えようとしてしているんじゃないかって

思えたんだよね

(もっとも後になってという条件付きだけど)

すこしだけ種明かしをしておこう

両生類も昆虫類もそういった分類には

ほとんど意味がないんだ

脊椎動物と無脊椎動物が覇権を争っていた

ってくらいでいいと思うよ

ここからさきはぼくの推測だけど

ようするに脊椎動物の進化の先にあるもののほうが

意の『排水装置』としては

優秀なものを生み出せるってことだろうと思う

星に内包された意の総量が

そこまで過剰じゃなければ

無脊椎動物のほうが

覇権を握っていた可能性があるんだと思う

なんといっても個体としての生存を考えるならば

また 種としての存続を考えるのならば

生物としては虫なんかのほうが優秀

そんな気がするもんね

では なぜそんな手間暇をかけて

進化なんてものがおこなわれるのか?

それを言いたいために

だらだらとこの大昔のどうでも良さそうな話が

続いているんだってことで

許してやってよ

キーワードは

『進化の刷り込み』

なんだよね

ついでだから

ほとんどこの『散歩の途中』には関係ないけど

せっかくこの『脊椎動物』『無脊椎動物』が

出て来たんだから

簡単に紹介だけしておこう

無脊椎動物ってのはようするに

背骨が無い動物全般のことだね

節足動物(虫とかクモとかムカデとかカニなんか)や

軟体動物(イカとかナメクジもかな)

原生動物(ミドリムシなんかが有名、スライムもそうかも)

それ以外にもキョクヒ動物(ヒトデとかウニ)

腔腸動物(イソギンチャクやクラゲ)なんていうのも

この仲間だね

バクテリアなんかの微生物はって聞かれると

たしかに背骨は無いけど

除外されているみたい

脊椎動物ってのはなじみ深い

哺乳類とか鳥 爬虫類 両生類

そして 魚なんかもみんな背骨を持っている

背骨があるのとないのとで

なにが違うかって言われても困るんだけど

単純に言えばエオも言っているように

大きさの問題が一番に来るんだろうね

家なんかを考えたらよくわかる

柱があってその周りを囲うって方法なら

けっこう大きな家でも建っちゃうんだ

ビルや今はやりのタワーマンションなんかも

構造としては頑丈な柱に板を貼っているだけだもんね

壁構造の家は柱が無い分

住空間はすっきりするし

外圧には耐えやすいんだけど

いかんせん大きな建築には向いていない

全体強度を保たせるために必要とされる

壁の強度を上げるためには

壁厚と基礎が莫大になるからね

今だったら壁構造で建築できる建物だったら

4階建てのハイツ辺りが

限界じゃないかな

もうひとつ ついでに

どうでもいいことだけど

書いているうちに思い出したから

ついでに書いておこう

脊椎動物っていうのが

ぼくたちの中では

一番なじみのある生き物たちだし

ぼくたちが動物っていう時に思い描くのは

まず脊椎動物だと思うけど

そのなかにもいろいろいるわけじゃない

さっき書いた哺乳類とか鳥

爬虫類に両生類にそして魚

もちろんそのなかでもどんどん細分化されてはいるんだけど

だいたいどんなところが違うのか

書いておこう

まず生存場所

当然 海や川 水たまりに住む水中生活者と

陸上に生息する陸生動物(鳥だって陸生だよ)

水陸両用の両生類とか

イルカやクジラなんていう

本来陸生動物が水中にすんでいる場合もあるけどね

子どもの産み方

ようは種族繁栄の方法も違うかな

胎生と卵生ってあるよね

本来子孫の残し方としては卵生が当然

情報を刷り込んだ核のまわりを

成長するまでのエネルギーで包むという

シンプルかつ効率的な方法

ただ 卵は動けないだけに外敵に弱い

それを防ぐために種ごとに工夫を凝らしているけど

親の体内で成長するまで抱えるという方法をとったのが胎生生物

外敵からは親が逃げればいいし

成長するまでのエネルギーを

親から供給すれば核だけの容量で済む

たしかに効率の良い方法ではあるし

外敵から攻撃されにくくはなったんだ

だけどこの胎生 対他種族の競争には強いが

対同族間の競争の激化を生むという

別の問題も生み出したみたいだけどね

続いて呼吸の方法

これも必ずしも厳密にわけられるわけじゃないけど

肺呼吸とエラ呼吸のふたつが代表的

子供の時と成長してからで変わったり

もう一つ皮膚呼吸なんて

サブシステムが加わってくるから

ややこしいけど

ついでに書いておくと

皮膚呼吸なんかは人間でもしているけど

成人だったら全体の1%ぐらいじゃないかな

だから全身大やけどで皮膚呼吸が出来なくて死ぬとか

全身に金粉を塗ったら死ぬってのは噓みたいだね

タールを全身に塗ったため死亡したっていうのはあるけど

どうも呼吸困難じゃなくて熱中症だったみたい

体温調整

これは恒温動物と変温動物ってのがある

この部分に関してはエネルギー効率の問題が絡んできそうなので

軽くスルーしておこう

最後に体表の区別があるね

哺乳類はだいたい毛に覆われている

(禿は? ってつっこみを入れないで)

鳥はもちろん羽毛

爬虫類はうろこだね

カメの甲羅なんかもうろこの一種じゃないかな

両生類の多くはぬめりけのある皮膚で皮膚呼吸していることになっている

たしかにカエルの皮膚なんかはヌメッているよね

でも たしかオタマジャクシは鰓呼吸だったと思うけど

魚はとうぜんうろこかな

なんといっても料理をするときに

たいへんだもの

なんとなく生物分類を書いてみたけど

本当に知りたい人は

ちゃんと自分で勉強してね

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