抽象概念 Ⅲ

メメント・モリ自問自答
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個人ってなんだ?

なんとかして ぼくにとっての『抽象概念』

もしくは思考法っていうのを

導き出そうとしているんだけど

いつものことでどんどんわき道に入っていくね

まあ 慌てることは無いし

のんびり行ってみよう

もう一度 『存在者』と『現存在』に

戻ってみるよ

わかりやすいように()

存在者をあなた 現存在をぼくにしてみる

ぼくにとってみれば

あなた(存在者)っていうのは

劣位(ぼくより価値が低いってことだね)

ってことになる

でも あなたにとって

ぼく(現存在)は

同じく劣位になっちゃうんだよね

では存在者と現存在の差異 っていうのは

どこにあるんだろう? 

答えはわりと簡単

『死』ってものなんだそうだ

現存在にとって

『死』は他の存在者どころか

本質との決別でもあるじゃない

存在者の『死』は

現存在にとって

単一の存在者の消失であって

本質とは繋がったまま

現存在にとって

『死』ってものだけが

存在者との区別を付けられるものだってことだね

これって

『死』ってものがなになのかを問うことができれば

『現存在』・『存在者』・『人間』だけじゃなく

『本質』を知る糸口に

なるかもしれないんだよ

『死』ってなんだ?

見出しに『死』ってなんだ? 

なんて書いてしまったけど

これが書けるぐらいなら

もともとこんなブログみたいなものを

書いているわけが無いんだよな

死ってものに対する

子供の時に抱いた恐怖

時間が経つにしたがって変化してきた

死に対する感覚

そしてこの歳になっての感想

(ワクチンを優先的に打ってもらえる年齢だね)

どう変わっていくのかわからないけど

これから先の

(もしあるのならば)

想像もつかない死に対する感情

そいつをなんとか知りたいってことで

行き当たりばったりに

調べ回っているだけなんだから

なぜ生きるのか ってことには

「死んでいないから生きている」

っていう回答を

なんとか(今のところ)出せたんだけどな

ただ やはり『死』ってものを

考えるってことが

どうやら『本質』に近づく方法に

なりそうな気はするんだよ

『死』っていうのは

現存在を 存在者や本質から区別するもの

だってことは

本質に近づくことが死に近づくこと

ってことも言えるよね

だけど

これってなんか

堂々巡りのような気がするな

観念

話を戻そう

どうやら人間ってものがモノを考えるのは

(自動制御じゃないほうだよ)

理性と呼ばれている観念の貯蓄ってことで

いいと思うんだ

多くの人たちは

(ぼくも含めて)

どうしても人間っていうものが特別な存在

だと思いたがるから

人間の理性の中には特別な機能がある 

そう信じたいのはわかるけど

どうも そんな特別なものは

無いような感じがしているんだけど

ただ 人間の持っている特殊性として

言語を使うっていうのが

あるのかもしれない

たしかに他の動物にも

意思伝達手段を持っているものはいるけど

語彙の豊富さや抽象概念に対応する言語

として考えると

人間ってものとは

まるで違っているように思うよ

とくに抽象的な概念を

言語ってやつに翻訳する能力っていうのが

人間だけにある理性の特性とすると

人間の特殊性っていうのが

わかるような気がするんだけどな

観念=言語(数字やシンボルも含めて)

だとしようよ

記憶されるのは印象そのものじゃなくて

印象から受けた刺激を言語に翻訳した

観念ってことになるんじゃないかな

頭の中のノートに

びっしりと書き込みがされている

(落書きかもしれないけど)

って感じかな

そこには文字だけじゃなくて

数字やイラストまで描きこまれているって感じ

ただ この人間が蓄積するのは

あくまでも『観念』という

感覚の刺激物のデータであって

『印象』そのものじゃない ってことは

一つの問題を起こしちゃう

人間の外部観測装置って

必ずしも全人類 同じじゃないよね

だから個々の人で入ってくる情報(印象だね)は

微妙にずれているはずなんだ

そして その情報が与える刺激に対する感情は

これもそれぞれの人で違うのは

当たり前だよね

ここで ずれが生じちゃう

次に感情は『観念』として

個々の人に記憶されていく

観念っていうのは

感覚刺激のデータだよね

刺激をそれぞれに

人がデータに置き換えているわけだ

万が一 外部情報を狂いなく

人々が共有できたとして

憶が一 刺激に対する感情も

同じだったとして

兆が一 刺激データが

同じように記録されたとしても

まだ問題が起こっちゃう

ひとつは保存データの劣化速度の違い

もう一つはデータの組み合わせ方の違い

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