ここはどこ? わたしはだれ?

メメント・モリ散歩の途中
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詐欺の手口?

――忘れたかい?

おまえ、この小屋はなんだって聞いてきたじゃないか。

この小屋がなになのかってことは

なぜこの場所に小屋があるのか?

そこにいるおれはなにものなのか?

どうしておまえはここに来たのか?

ようはこの小屋に付随する事情が聞きたいだろうが――

たしかに「ここは何なんですか?」ってのは

聞いたことには間違いがない。

ただ、本当に知りたかったというより社交辞令ってほうが

正しかったとは思うんだが。

――たしかにとっぱなから本題に入っちゃ戸惑うわな。

大雑把なことだけはなしておくか。

この小屋がなにかってのは説明したよな

『為すもの』の結界とこちらの世界との接点ってことだ。

おれがだれかといわれても困るが

おれたちの間では『観るもの』って呼ばれている――

なんだ、なんだ??

そんな説明なんて聞いたことないぞ。

『為すもの』? 『観るもの』?

なんだ? そりゃ。

――なぜおまえがここにいるのかっていうのは簡単。

おまえが鍵を持っていたからさ。

なぜ鍵を持ったのかはおれに聞くんじゃないぜ

そいつはおまえにしかわからないんだから――

説明をしているつもりなんだろうか。

鍵? なんの鍵だ?

わたしが持っている鍵なんて家と店の鍵しかなのだが。

なによりこの小屋に鍵なんかかかっていなかったはずだ。

――わかんねえか。

だから説明しようとしてるんだがな。

ただ、ちゃんと説明しようとすると

すくなくとも91億年前から始めなくっちゃいけないってことさ。

どうする?

面倒くさかったらここでやめようか?――

チラッと何かを見せてすぐに閉じる

で、興味がなければ見せるのはやめましょう……

これってやはり詐欺や押し売りの手口。

人間なんて不思議なものでそこで席を立つものは

ほとんどいない。

そうしておいて「あなたが見たがったんですよ」って

追い詰めていく。

典型的な詐欺の手口。

あまり進展がないね

この書き手とエオって人物との会話が

本当にあったことなのか

架空の作り話なのかは知らないけど

(ぼくの中ではひょっとすると事実かもって思っているんだけどね)

初期のころではあきらかに疑っている様子が

わかるのがおもしろい。

何度も詐欺の手口に出てくる話法って

書かれているし

本人に騙されるだけの理由がない

もしくは相手に騙すだけのメリットがないと

じぶんに言い聞かせようとしているし

騙すにしてもそこまで奇想天外なはなしは

持ち出さないんじゃないかと

一生懸命じぶんを納得させようとしているのも

よくわかる。

一応最後まで読んでいるぼくには

『為すもの』や『観るもの』っていうものが

だいたいどういったものなのかは

ある程度までは情報があるけれど

はじめて読んだ時には

『??』が飛び回っていたんだから

今読んでくれている人がいるとしても

訳は分からないと思う。

雑学で書いていくことに

準備がいるときには

またこの『散歩の途中』に戻ってくるだろうから

その時にはつづきを書けると思うよ。

もっとも今勉強中の『不確定性原理』が

いつまでたっても準備できなければ

このまま書き続けることになるかもしれないけどね。

なんといってもメモの順番で書いていっているだけだから

今回はあまり進展するところまで

行き着いていない。

だからちょっとだけ脱線してみよう。

詐欺 刑法

この書き込みの人物が

さかんに気にしている

『詐欺』っていうのはなんだろう?

世間をいろいろ騒がしている

『なんとか詐欺』

(オレオレ詐欺とかフィッシング詐欺とか……)

結婚詐欺なんてのもあるけど

この場合ほとんどが営利目的だと思うんだ。

とすると、営業と詐欺の境目は

どこにあるんだろう?

ひとまず『詐欺』ってものを

定義してみなくっちゃね。

詐欺ってのは法律上で考えるのならば

二種類あるみたい。

一つは刑法上。

一つは民法上。

もっとも民法上の詐欺に関しては

警察は動かない

だから一般に詐欺って言われるのは

刑法上の詐欺のことだね。

他人を欺罔し錯誤に陥れさせ

財物を交付させるか、または財産上不法の利益を得ることによって成立する犯罪

(刑法246条)。

10年以下の懲役に処せられる。

って毎度のことで

独特の言い回し。

簡単に言えば

「騙す目的が金員を得る為か否か」

ってことらしい。

詐欺した者が「騙す意志」があって

さらにその詐欺の対象が「金目の物」であった時

はじめて刑法上の詐欺に当たるってこと。

ここで難しいのは「騙す意志」ってもの。

騙す意志は無かったんだけど

結果として騙すような形になっちゃったって言われたら

刑法上じゃなかなか有罪にできないみたいなんだ。

詐欺 民法

じゃあ、民法っていうのか世間常識での

詐欺っていうのはなんだろう?

(民法ってのはぶっ飛んでいるし世間常識ってのはあてにならないけど)

いわく他人を欺いて錯誤に陥らせる違法な行為のこと。

ようは騙しちゃうこと全般なわけだ。

積極的に嘘をつくだけじゃなくって

真実を告げないっていう

消極的なことでも詐欺に当たるみたい。

でもこれも騙す意志っていうものが

あるのかないのかって証明はむずかしいよね。

だいたいから騙されるほうに

認知バイアス(先入観みたいなもんかな)

によって都合のいい解釈をしようって

気持ちがあるんだから。

とくにその中でも

確証バイアスなんていう

じぶんの立てた仮説に捉われてしまう性質を

人間てものは持っているんだから

困ったもんだ。

そこで問題なんだけど

積極的に嘘をつかない

真実も隠さないけど

なんとなく他人を誘導するっていうのは

詐欺じゃないんだろうか?

ものを売ることを業としている

営業マンなんていうのはこれって一つ間違えば

詐欺師っていわれても

仕方が無いんじゃないのかな?

詐欺と営業と有難迷惑

詐欺と営業は似ているかもしれない

なんて言うと怒る人も多いかもしれないけど

営利目的(利益を上げるってことかな)で動く限り

付加価値をつける必要があるもんね。

なんといっても営業マンの給料分は

最低でも原価に上乗せしてるわけだから。

最もそれを言い出したら

世の中すべて詐欺ってことになるかもしれない。

他人を自分の都合の良いように

誘導するなんてのは

誰だってやっているんじゃないかな。

ただもうひとつ困ったことがあるんだ。

利害の対象にならないことでも

人間たちは他人を誘導(思いどうり?)しようと

している時ってあるじゃない。

もうひとつ困ったことに

じぶんのために他者を誘導するってのは

わからなくはないんだけど

本気で相手のことを思って

誘導しようとする人ってのもいるんだよね。

他人の人生は他人のものなんだから

そこにちょっかいを入れるのは

どうかと思うんだけどな。

もし本気で他人の人生に関わるつもりだったら

それだけの覚悟と絶対的な『力』ってものが

必要不可欠だと思うんだけどね。

ちょっと愚痴みたいになっちゃったけど

ぼくの周りにもけっこう出没するんだ。

『小さな親切、大きなお世話』ってのが……

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