宇宙とは
アインシュタインさんの仕事に対する
3つのルールの話は以前書いたと思う
重複するけど書いてみると
「乱雑さからシンプルなものを見つける」
「不和から調和を見つける」
「困難の中に機会がある」
って話だね
特殊相対性理論の時もそうだけど
現状観測されているものは
素直に認めちゃおうよ っていうのが
アインシュタインさんのスタイル
あれこれ細かく理屈を考えるより
全体のイメージをつかもうよ ってことかもしれない
ついでに書いておくとアインシュタインさんの警句に
「バカがものごとを誇大し 複雑にし 暴力的にする」
っていうのもあるんだ
もっとも前後を飛ばしているから
その時に話した内容とは
ずれているかもしれないけど
これにもあまりに些細なことに捉われずに
大局的に物事を考えようよ って
考えかたがあるような気がするね
宇宙ってものをシンプルに考えてみよう
あくまでもぼくたち(人間)が
認識できる範囲のものだよ
その宇宙にはどうやら質量によって
変化する素材が詰まっているらしい ってことが
一般相対性理論の骨子
よく言われる時空間が歪む ってやつだね
宇宙に詰まっている素材
『なにか』でも『場』でもなんでもいいけど
それが質量によって歪むってことは
時空間が質量によって歪むってことと
たぶん同じ意味
ということは
『なにか』や『場』と 『時空間』ってものは
同じってことなんだろうか?
宇宙は『演算子』だ って話もあったよね
ということは『時空間』=『演算子』 ってことも
成立するわけだ
『なにか』=『場』=『演算子』=『時空間』
それ以外にも=で結べるものがあるのかもしれないけど
この考えが成立するのならば
宇宙がなにかで満たされているのではなく
何かで満たされている時空間を
宇宙って呼ぶ ってことで良いのかもしれない
人間の限界
ミンコフスキー図(平面図の方だよ)を
思い出してみよう
ぼくたちの認識できるのは
X軸の正方向とY軸の正方向
それも光速という最高速度の限界があるから
原点から45°の直線の下側
全体図から言えば1/8の範囲しか
認識できないことになる
観測という限界値ハードルまで考えると
その範囲の中でもほんの一部しか
知ることはできないだろうけど
言ってみれば その辺りが人間の限界
ってことなんだろうね
そして人間は限界を超えたことには
激しく心を揺さぶられるけど
けっして近づくことはできないんだから
哀しいもんだ
もしも 人間では近づけないにしても
AIだったらどうだろうか
現在のAIと言われている複合的アレンジに最適化した
コンピュータの出す結論は
あくまでも確率としての認識は出来るかもしれないけど
具体的な回答はたぶん出せないだろうね
AIには正式な定義は無いみたいだけど
『artificial intelligence』が機械学習やパターン認識
自然言語処理や問題解決なんていう
膨大な知識と技術を組み合わせを超えて
人間の知能もしくはそれ以上のタスクを
実行できるシステムまで発達すれば
どうなるかはわからないけど
それでもぼくたちが想像できる宇宙の
1/8の部分についてだけだろうね
人間の認識能力には限界がある
これは認めざるを得ないところ
知覚と認識と想像と……
そこまで行くと『物理学』とは
もはや呼べないかもしれないけど
現在のところそれしか宇宙の謎に挑戦する術は
無いのかもしれない
知覚はより精密に正確に観測することから始まる
認識は知覚で得た知識のアレンジかな
想像はもしかしたらクリエートに分類される のかもしれない
果たして人間にクリエート能力があるのかは
未だに解明されていない部分なんだ
アレンジは人間の能力
クリエートは神の能力なんて
言われているぐらいだもの
場
またまた脱線しちゃったけど
アインシュタインさんが目指したのは
宇宙の構造をシンプルな形で表す
そういうことじゃないかな
「小さい子供がおとずれた巨大な図書館」 ってこと
一つ一つの事象については
解き明かすことができないかもしれないけど
なんとなく本の並び方から秩序を探し出す
人間の限界を知りながら なお
宇宙の果てに思いをはせる
人間の限界と知識への欲求に
なんとか整合性を持たせようとしたって
そういうことなのかもしれない
いまのところ人間の知覚限界にある物理法則
特に力学ではニュートンさんで
ほぼ完成形を迎えているといっていいと思うんだ
知覚と認識のボーダーラインにあるのが
電磁気学(電磁気力)かも
力学の認識限界で言えば重力・強い力・弱い力あたり
現在のところ力(相互作用といったほうが良いのかな)には
電磁気力・重力・強い力・弱い力という
4種類が確認されていることになっているよね
力学を完成(少なくとも今のところの)させるのには
この4つの物理法則を導き出したいんじゃないかな
一般相対性理論で重力という力を
記述する理論が構築された
あくまでもぼくたちの認識の限界内で だけど
そこで建てられた仮説が
宇宙は『なにか』で満たされている ってこと
重力は一見 質量の相互作用のように思われているけど
じつは宇宙を満たしている
『なにか』に作用するだけではないか
その作用によって歪む『なにか』が
他の質量に影響を与えることによって
近接作用の力がまるで遠隔作用として
伝わっているように見えるという仮説だね
その質量が影響を与える『なにか』を『場』として
『重力場』としたわけだ
質量という力が『場』に影響を与える
だったらそれ以外の力(4つの力)も『場』に影響を与えることで
相互作用が起きるんじゃないか って
考えかたとしてはおかしくない
時空間というのは『場』である
呼び方は『場』でも『なにか』でもいいけど
ぼくたちの存在している宇宙という時空間は
それぞれの力によって歪められることによって
力を伝え合っている
そうなると他の力も場を経由して伝わっているのかもしれない
じっさい 電磁気力もどうやら電磁場を通じて
伝わっているんじゃないかという仮説が
出来上がっているものね
統一場理論
一般相対性理論が次の理論への
橋渡しの為につくられたんじゃないのか?
そう ぼくが思うのは
アインシュタインさんが一般相対性理論を発表してすぐに
着手したのが『統一場理論』だったからなんだ
想像だけど特殊相対性理論は
電磁気学とニュートン力学との橋渡しで
考え付いたんだと思う
そこでガリレオ変換からローレンツ変換への
変換方法の転嫁がなされたんだよね
その特殊相対性理論 ローレンツ変換を
加速系にまで広げるために一般相対性理論が
考え出された っていうのも
納得できるような気がする
そこに付け加えられたのが
重力質量と慣性質量の等価性という仮定だね
そこから出て来た結論が
宇宙は『なにか』で満たされている という
『重力場』という仮説
特殊相対性理論の発展形として考えられた
一般相対性理論が重力という力の成り立ちを
導き出しちゃった ってこと
その仮説から考えると
今のところ別の『力』だと考えられている
重力・電磁気力・強い力・弱い力も
『場』という仮説で導き出せないか?
そういった発想が出て来たんじゃないかな
たぶん(あくまでもぼくの思い込みだけど)
そこで導き出そうとしたのが
『統一場理論』だと思うんだけど
もっと極端に言えば
別々の異なる力に見えるこれらの力が
じつは根本的な仕組みは同じかも という
仮定を基に仮説を立てようとした
そういうことかもしれない
この理論の仮説が立てられれば
宇宙をもっとシンプルに説明できる
かもしれないものね

