宇宙の果て

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空間の果て

果てってなにかというのが

言葉上では問題になるよね。

便宜上この宇宙(ぼくたちのいるところだね)と

別の場所との境界ってことにしておこう。

そうすると空間の果てって言うのは

どこにあるんだろうか。

考えられるのは二つだね。

ひとつは「果てが無い」という

考えかた。

どこまで進んでいっても

終わりが無いってやつだね。

イメージが掴みにくいかもしれないけど

ぼくたちがよく言う

『無限』っていうのには

この考え方が多い。

正確な用語じゃないかもしれないけど

「有限上の無限」ってやつだね。

円周率にしたって果てが無いことになっている。

円周率なんてものを出さなくても

1÷3を計算してみてよ。

答えの終わりはどこかって

答えられないじゃない。

ただこの考え方だと

宇宙がひたすら膨張しているってことに

どう答えを出すのか

ぼくにはわからないんだけどね。

このどこまで進んでも

終わりのない宇宙のことを

『開いた宇宙』っていうらしい。

もうひとつあるのが

境界のない有限な宇宙って考えかた。

これもイメージしにくいよね。

相対論風に三次元空間を

こんどは二次元(平面だね)に

置き換えて考えてほしい。

で、その平面が

ボールの表面だと思ってみて。

たとえばアリがその表面を歩いているとすると

どこまでいっても境界に

行き着けないと思わないかな。

表面をくるくる回って

いつかは元の場所に戻るかもしれないけどね。

この空間が曲がっているような

考えかたの宇宙を

『閉じた宇宙』というらしい。

これだと宇宙が膨張してようが

収縮してようが問題は無い。

ゴルフのボールだろうが

サッカーのボールだろうが

その表面には境界は無いんだからね。

宇宙は有限の体積は持っているけど

境界が無いってことになるわけだ。

「宇宙の最深部を指さしてごらん

どこを指しても同じなんだ

その方向には自分がいるだけなんだから」

ってやつだね。

時間の果て Ⅰ

より分かりにくくなるかもしれないけど

こんどは時間の果てってものを

考えてみよう。

時間の果てって言い方が難しいけど

誤解を招くのを承知で言えば

宇宙の寿命ってことかな。

はなしを戻すと

もともとは宇宙ってものの捉え方は

『定常宇宙』。

アインシュタインさんだって

相対論の発表時には

そう信じていたんだから

当時の宇宙論の大方は

この『定常宇宙』という考え方で

占められていたってことだね。

『定常宇宙』なんて大げさの言葉を使わなくても

宇宙は広がってもいないし

縮んでもいない静的なもの

要するに時間によって

変化なんてしないよ ってこと。

もし『定常宇宙』っていうのが

正しければ宇宙に寿命は無いことになる。

時間の果てっていうのは無いわけだ。

だけどハッブルさんが

この宇宙が全方向に向けて

膨張しているってことを

見つけちゃったものだから

現在のところこの『定常宇宙』という

考えかたは却下されている。

ただハッブルさんの発見は

あくまでも宇宙は膨張しているって

ことだけだったから

次に出て来たのが『サイクリック宇宙』って

考えかた。

これは宇宙の始まりの

ビッグバンを認めている。

宇宙の始まりはあるわけだ。

ビッグバンで宇宙は四方八方へ

ぶっ飛ばされた。

その勢いでいまだに宇宙は

膨張を続けている ってことだね。

だけどニュートンさんの時代から

万有引力ってものは

認められている。

そうなると宇宙の中の質量が

いずれ膨張にストップをかけて

どこかで収縮に転じるんだっていうのが

この『サイクリック宇宙』の主張。

要するに宇宙は膨張と収縮を

繰り返しているもんだってことだね。

収縮して中心にあまりに大量の

エネルギーが集まっちゃうと

爆発して(ビッグバン)

広がり過ぎると

万有引力によって

また一点に集まってくるってこと。

この繰り返しだってことになると

やはり時間の果てってものは

無いってことになるね。

この『サイクリック宇宙』

始まりはビッグバン

膨張の極限をビッグクランチって

呼んでいる。

だからこのビッグクランチを

宇宙の終焉と考えることもできるんだけど

ビッグクランチが

ビッグバンへ繋げる通過点だと

考えるならば話は変わって

始まりも終わりもない

循環宇宙が出来上がるんだ。

時間の果て Ⅱ

近年の研究で

宇宙の膨張が一定もしくは

減速膨張じゃないってことが

わかってきたそうだ。

なんと宇宙は加速膨張しているらしいんだ。

これって『サイクリック宇宙』論じゃ

ありえないよね。

困ったもんだ。

宇宙の寿命(果てだね)については

もうひとつ『発散宇宙』っていうのがある。

『定常宇宙』『サイクリック宇宙』に次いで

ある程度賛同を集めていた理論なんだ。

『発散宇宙』っていうのは

とにかく宇宙は

どんどん膨張していって

未来も膨張し続けるってもの。

いつまでたっても膨張し続けるってことは

この説でも宇宙に

時間の果ては無いってことになる。

なんといっても

膨張をし続けるってことは

終わりが無いってことだもの。

宇宙が加速膨張をし続けているというのは

観測の結果出ている

事実なんだよな。

そうなるとこの『発散宇宙』っていうのが

一番正しそうにも思えるんだけど

もし宇宙がどんどん膨張し続けるとすれば

宇宙の内部は

どんどん希薄化しちゃうじゃない。

そうなったときの宇宙内の物質っていうのは

どうなっていくんだろう?

もうひとつ今は時間の果てってことで

書いているけど

宇宙は空間でもあるわけでしょ。

それこそ相対論の出番。

限りなく膨張していくってことは

その膨張速度が光速を

超えるってことは

十分にあるんだよね。

でも宇宙内の最速は

光速だってことになっていたんじゃないかな?

たしかに物質や情報は

光速を超えられないってことになっているけど

それ以外の物は超える可能性は

あるんだよ って言われそうだけど

それ以外の物が果たして

観測・認識できるんだろうか?

もし観測・認識できないとすれば

もはや物理学の範疇に無いってことに

なるんじゃないのかな?

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