生物学

雑学

自然選択説の疑問

その時その時の個体の意思決定の内、生き延びることと子孫を残すことに優れた個体の形質が積み重ねられて行って現状の種を形作る。すごく納得のできる話だね。でもなぜか利他主義の行動を起こす個体が数多く出てきてしまうんだ。利他主義の遺伝子を持つ個体は早々に死んじゃうじゃない。それなのになぜその遺伝子が繋がれていくのだろう?
雑学

『個』とは?

行動生態学では個の選択がやがては種の進化に影響を与えるということが前提にされて研究されていると言える。個の選択という考え方をすると当然各々の生命には『意志決定能力』があるってことになる。高次とか低次とかいうレベルじゃなくてすべての生命に。その意志決定のプロセスを見つけるのが行動生態学ってことなのかもしれない。
雑学

行動生態学

生物を考えるときにどこに重点を置くべきか。人間とは人類なのか個人なのか 肌の色や国籍の違いなのか。雄と雌ならまだ分けやすいけどその個が属する集団をどう分類するかによって研究の仕方が変わるはず。でも 生物の行動を科学的に捉えるには集団サンプルが研究しやすいだろうけど 進化論の前提は『個』だったはずなんだよ。
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雑学

生物学

生物学には科学と哲学の分野があるはず。ただ 生物学が科学を名乗れば数値化されたデータが必要とされちゃうんだよ。実験・観測を主とするとその研究対象はどんどん細分化しちゃう。なんといっても『命』ってものはその研究分野が広大なんだから。『行動生態学』はもう一度自然科学と哲学の両面から生命を研究しようとしたのかもしれない。
雑学

エソロジーの行動遺伝学への影響

行動遺伝学はどうしても同一種族内での個体差が中心。エソロジーは生物全体の進化方向から種の個性差が中心。ただ目的は『心』の研究だよね。だけど『科学』を名乗ってしまった以上明白な研究結果必要になる。でも 今のところ心を測定することはできない だから『行動』の研究が進んじゃうんだよね。でも『行動』=『心』なんだろうか?
雑学

エソロジー

心理学が主となる行動遺伝学ではたかが1万年くらいの人類の遺伝形質の変化しか考慮に入れなかったんだね。だけど生物の遺伝を考えるとたかだか1万年では短すぎる。哺乳類の繁栄を考えても最低でも6000万年は遡らないとね。だから逆に進化・遺伝から心理学へのアプローチとも言える『エソロジー』が出て来たのは当然かもしれない。
雑学

繰り返しの4領域

今という時間の中で生物が持っている機能として『至近要因』。生物がどのようにして現在の姿に進化したのかという『究極要因』。現在の生物の機能そのものの構造分析として『静的要因』。時間による機能変化から捉える『動的要因』。それらの組み合わせを『発達要因』『メカニズム要因』『適応要因』『系統発生要因』の4つに分類したんだね。
雑学

4領域(4つのなぜ)

精神の動きを測定する方法が無いっていうのが現在のところ一番の問題点。でも『行動』っていうものは進化・遺伝・環境という多岐にわたった外部の刷り込みが影響していることもわかっている。だからどうしても研究は専門的にならざるを得ないんだ。それらの研究をまとめるためにも枠組みが必要ってことで「4つのなぜ」は提起されたんだろうな。
雑学

ティンバーゲンの4領域

ティンバーゲンさんの4クエスチョン。生物学として何かを成すためというよりも科学というものの取り組みについての考え方を生物学にも導入したってことなんだと思うんだ。実験・観測技術が進歩するほど研究はより深く細分化されたものになって各分野が孤立していく。だから研究に対する考え方の土台を明確にする必要があったんだ。
雑学

ティンバーゲンによる分類

心理学はもともと人類という単一種を研究対象にしていたものだね。そこに遺伝学を組み込むとなるとどうしても人間という枠を外して生物という枠の中での研究の必要が出てきちゃうんだ。逆に言えばこれでやっと心理学が科学の領域に入ったのかもしれない。人間が特別な存在だというスタンスじゃ科学というより宗教みたいなもんだからね。
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