存在
宇宙ってなんだろうという漠然とした問いは
極端に言えば 『存在』とはなにか?
そこに行き着いちゃうんだろうね
人間に知覚可能なものを『存在』というのか
知覚できないまでも認識し得るものを『存在』というのか
ぼくたちには想像すらできないものをも含めて『存在』というのか
哲学の世界では大多数の意見が
『存在』というものを人間が知覚どころか
認識することもできない ってところに
落ち着いているような気がするんだ
だけどその考えかたでは
『神』の存在を前面に出してしまうというような
神秘主義に戻っちゃう
だからひとまず人間に知覚・認識できるものだけでも
解明しよう ということで
自然科学が発展してきたんじゃないかな
特に物理学なんて言う分野は知覚の部分に
力を注ごうとした分野だと思うんだ
極端に言えば数学なんかは
認識の方に力を入れているけどね
いつも書いているけど 数学は言語
ある意味数学で導かれるものは
小説みたいなもんだと思っている
理屈は通っているし いかにもそれらしく見えるけど
実証は伴っていないってところは
それっぽく感じないかな
ただ 人間の好奇心ってものはきりがない
知覚を前面に打ち出していた物理学も
その矛先をより極大へ より極小へと向わせていった結果
知覚が追いつかなくなってきたんだね
知覚っていうのは実験・観測で得られるデータ
もともと物理学は観測された現象の意味を
解き明かそうとする学問
『果』から『因』を見つけようってこと
それがいつからか『因』から『果』を導くことが
主流になったのかもしれない
人間の知覚できないものを認識しようとすれば
『因』から『果』を導き出す以外に無い
『因』から『果』を導き出すには
その間にある『縁』を求めることが必要になっちゃう
『縁』なんて言葉を使うと
学問から離れて聞こえるかもしれないから
『演算子』とか『作用素』と言い換えてもいいけど
(って これ前も書いたような気がするな)
だから 現代の物理学は
『数学』なしでは成立しなくなっちゃったんだね
いつか 先の未来で
数学で書かれた小説が観測される時が来れば良いけど
言語の定義
知覚とか認識とか簡単に書いちゃったけど
このあたりはきちんと定義しておかなけりゃ
とんでもない誤解を招いちゃう可能性がある
個人が物事を考えるのには
漠然とした概念でもいいかもしれないけど
他者と認識を共有しようとすれば
言語の定義化は不可欠なんだ
他者といってもけっして他人だけには限らない
と これだけ書いただけでも
言葉を定義しておかなきゃ
意味をなさない部分が多々見つけられるんだから
困ったもんだ
順番に『知覚』『認識』『定義』『概念』『他者』『他人』
あまりにも当たり前に使っているから
軽く読み飛ばすとなんとなく
わかったような気になっちゃう けど
たぶん100人の人が同じ文を読んだとして
100通りの解釈が生まれそうな気がするね
じっさいぼくがこれまで書いてきた
だらだらとした文章の中でも
じぶんの中で定義が揺らいでいる単語が
いくつも見つかっちゃうんだから
そしておなじ単語でも各分野 各研究者
そして情報を共有するそれぞれの人々の間で
異なった使われかたがされているものも
多々見受けられるんだから
ティンバーゲンさんの言葉を借りるまでもなく
困ったもんだ
やはり言葉の定義を
それも その時点でのぼく自身の言葉の定義を
メモの残しておかなきゃいけないみたいだね
ほんとうは初めの時から
言葉の定義から始めなきゃいけなかったんだろうけど
なんとなく長期にわたって書いているうちに
『その時点』での想い ってのが大事だってことが
分かって来たってことで許してもらおう
この『その時点』での言葉の定義を書いていくと
その時書いている内容とはまるで関係のないはなしが
唐突に始まるかもしれない けど
その辺りは気にしないようにしよう
なんといってもあくまでも『思考の散歩』なんだから
一般相対性理論
なにはともあれ いったん『一般相対性理論』の振り返りは
ここまでってことにしておくつもり
等価原理と一般相対性原理
特殊相対性理論と違って
この二つだけで一般相対性理論が分かっちゃうなんて
そんな単純なモノじゃない ってことだけは
よくわかったような気がするね
特殊相対性理論はある意味
電磁気学とニュートン力学
とくに運動方程式との間の橋渡しとして
確立された理論だと思うんだ
だけど ぼくの中では一般相対性理論は
次の理論へ繋ぐための前段階の理論
そんな気がするんだけど 考えすぎかな?
一般相対性理論の演算式によって
それこそブラックホールなんかの特殊解が導き出されたけれど
それらは単に付属だったような気がする
宇宙は『なにか』で満たされている
重力についてはひとまず『重力場』という
『場』の概念を導入することによって
計算式ができあがったってことだね
重力はお互いが力を及ぼし合うという考えかたじゃなくて
重力は『重力場』に対してその力を及ぼす ってこと
物体の運動に重力による干渉があるわけじゃなく
物体の運動はニュートン力学に従って動いているだけで
物体の運動に変化があるように観測できるのは
その運動している『場』が変化しているだけ
けっきょく それだけのことなのかもしれない
では 『場』とはなんだ? ってことになるよね
宇宙には『重力場』や『電磁場』なんていう
幾種類もの異なった『場』があるんだろうか?
宇宙は『なにか』で満たされている
その満たしているものをひとまず『場』と命名する
ここまではいい
その中には重力 質量に反応する場がある
ということは理屈としてはいいよね
それ以前に電磁波に反応する『電場』『磁場』は
可能性として導き出されている
現在のところエネルギーとして考えられているものに
電磁力・重力 そして強い力・弱い力ってものがある
ではそれらにそれぞれの力にのみ反応する
『場』ってものがあるのだろうか?
今のところ4つの力がわかっているけど
将来それ以外の力や現在一つにまとめられている力が
じつは別種の力だったなんてことが
観測されたらどうするんだろう
宇宙に満たされている『なにか』は
幾つもの違う種類のものなのだろうか

