ルネッサンス

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   キリスト教

ルネッサンスてのは『再生』『復活』って意味の

フランス語、だそうだ。

この場合の再生・復活は古典古代(ギリシア、ローマ)の

文化を復興しようってことだった、そうだ。

『そうだ』ばかりで申し訳ないけど

聞きかじりの知識しかないんです。

おゆるしください。

当然の疑問。

なぜ、そんな気分にひとは陥ったのか?

その時代と環境に生きていないからわからないけど

原因はいろいろあったんだとおもうよ。

きっとひとつに限定するのはむずかしいじゃないかな。

アシモフさんの『ファウンデーション シリーズ』の中核にある

『セルダン危機』みたいなものかもしれないね。

(銀河帝国の興亡ってなかなかおもしろいよ)

種々の要因が一点でピークを迎えて変革がおきるって

ほとんどの変革はそうじゃないかな。

ぼくの知っている限りの要因を

ランダムにならべてみようか。

それ以外にも山ほどあるだろうけど

おおまかなことだけ並べてみるね。

興味があるなら詳しい人に聞いてみるか

調べてみてください。

西洋の場合、あまりにもキリスト教が

力を持ちすぎた、ってのがひとつありそう。

イエスさんにおまかせしておけばなんでも解決となれば

世の中の不思議や苦悩なんて気にするだけ無駄だものね。

それに、もしイエスさんのことに疑問を抱こうものなら

まわりから一斉にボコボコにされただろうし。

それでも1000年以上思考停止になんて

人ってやつは耐えられない生き物。

抑えられた情念がふつふつと奥底にたまっていた

ってのが、前提にあると思うよ。

その前提の上でおいうちをかけたのが

十字軍の進撃だったんじゃないかな。

皮肉な話だけどキリスト教を信じて

その教義のための努力が

跳ね返って教義に疑問をいだかされることになったってのは

皮肉なもんだけど。

ここでややこしくならないようにはっきりさせておくけど

本来のキリスト教の教義と十字軍や当時の教会が布教した教義が

かならずしも一致してたわけじゃないとは思うんだ。

前にも書いたけど

もともとの教義はその時々の権力者によって

都合のいいようにすこしずつ方向修正がされていく。

たしかに時代や環境の変化にあわない教義も困るけど

権力のための変更はいい迷惑。

この十字軍の遠征なんかも利害関係満載だもんね。

なんとなく今のご時世の中東問題に

似ているような気もするけど・・・

   十字軍

さて、十字軍のはなし。

その内容や理由、時の権力の利害関係なんかは

けっこう詳しくほかで書かれているから

飛ばして。

なぜ十字軍がルネッサンスの引き金のひとつに

なったのか、ってところ。

ルネッサンスでも、なんとか革命でもいいけど

ようするに時代が変化をもとめられるってことだよね。

じゃあ、時代の変化はなぜ求められるのか?

かんたんな話、その時の時代に不満があるってことでしょ。

どんな時代でもどんな環境でも人ってのは不満を持つものだけど

同時に変化をきらう生き物でもあるんだよな。

だからふつうはなかなか変革にはいたらない。

もしひとが変化をきらわなかったとしたら

歴史なんて激動の記録ばかりになるとおもうよ。

現在まで人類が存続していたともおもえないし

もし存続していても無政府状態だろうね。

ひとがうごくときはどんなとき?

次の足の置き場があるときだけじゃないかな。

むやみやたらに走り回っているようにみえても

じつは足元は確認してるもんだよ。

では、どんなときに足場が確認できるんだろう?

とうぜん足元が見えているときだよね。

見えるってのは情報があるってこと

だから、変化をきらう生き物がうごくときってのは

情報があるときだけなんだ。

情報を知識と言い換えてもいいけど・・・

で、十字軍の遠征

名目は聖地エルサレムの奪還らしいけどとにかくイスラム圏に攻め込んだってこと。

内容・結果なんてのはどうでもいいけど

それまであまり行き来のなかったイスラム圏の文化がヨーロッパ圏に入ってきた

ってところが重要。

当時文化の度合いでいえば

どちらかといえばイスラム圏のほうが進んでいたらしい。

その進んでいる文化がヨーロッパに入ってきたってことだね。

入ってきたといっても正式なものじゃなかっただろうけど

でもそれが難民であれ、捕虜であれ、戦った兵隊であれ

噂ってのは広がるのがはやいもんなんだよ。

いままで禁忌のベールに包まれていた知識が

入ってくればとうぜん動揺は起こる。

絶対だと思っていた『常識』ってものに疑問が出てくる。

当時のヨーロッパの為政者にすれば変な知識が入ってしまった

ってことだったんだろうね。

SNSがきっかけでアラブの春がおこったみたいに・・・

   気候・疾病

次に進める道筋がわかる

今いる足場以外にも進めるところがある。

知識・情報が入るってことは変化を求めない人間にとっても

うごく決断を下させる要因にはなったかもしれない。

でもそれだけだったら

「隣の芝生は青い」といって

うらやむだけか、敵意をもやすだけ

ってところでふつうはおちつくもんだ。

でも、隣の芝生が青いかどうかより

自分の家の芝生が枯れていけば

なんとかしたいって思うんじゃない?

芝生ならまだいいけど、家が火事だ

ってなったらひとまず逃げだすだろう。

今ある現実が切羽詰まるってのも

人が変化を求める要因のひとつ。

当時のヨーロッパ(中心は地中海周辺だったろうけど)

停滞はしていたけどほとんどの人が

まあそんなもんだと思いながら暮らしていたんだと思うんだ。

なんといってもこの中世期

ヨーロッパは温暖だったらしい(中世温暖期)。

だいたい10世紀から14世紀にかけてだったらしいけど。

それが14世紀半ばから19世紀にかけて

寒くなっていってしまった(小氷期)。

作物にしても人間にしても

暖かいほうが心地よい種類のほうが多い。

少し住みにくさを感じていたとしてもおかしくなかっただろうね。

と同時期に、例の黒死病の蔓延。

ペストがどこから来たのかどうやって広まったのか

ネズミが悪人なのか、ノミやシラミが犯人なのか

諸説あるけどとにかくバタバタ人が死んでいった。

東ローマ帝国(600年あたりだね)の時代

の流行の時も(人口の50%が死んだっていわれている)

ローマ帝国の崩壊を早めたって言われているけど

14世紀のときのペストは

数年で人口の60%が死んだって言われてるぐらいだから

たまらないよね。

いかに変化を好まない人間といえどもそこまで追い詰められたら

「なんとかしてくれ~!」

って言いたくもなると思うよ。

   科学の発展

人類の進化っていうけれども

たかだか数千年で『人』ってものがそこまで変わったとは思えない。

古代エジプトの時代にも

「今どきの若いもんは・・・」なんて

書き込みがあったぐらいだもんね。

人間の個体能力なんて

短時間でそんなに変わるもんじゃないと思うよ。

地球の46億年にくらべてごらん、たかが数千年

46億の現金を持っている人が数千円のお金で慌てふためかないでしょう。

でも、道具類の進化・科学知識の進化は

すごい勢いで動いていく。

ルネッサンスの影響もあったんだろうけど

1500年前後には科学の分野で

名を成すひとたちが数多く登場しちゃうんだ。

ガリレオ・ガリレイ1564年-1642

ニコラウス・コペルニクス1473年 – 1543

レオナルド・ダ・ヴィンチ1452年- 1519

これだけでもそうそうたるメンバーだとおもわないかな。

ガリレイは科学者。

コペルニクスは神学者(神父さん)。

ダヴィンチは芸術家。

ってみなされているけど

この人たち古代ギリシャ時代だったら哲学者でひとくくりだったとおもうね。

いまなら病気一つ一つに別のなまえがついているのとおなじように

ものごとを細分化して

それぞれに名前を付けて分類していく。

世の中が複雑になってきたのか、流行なのかしらないけど

万能選手がいたっていいとおもうけどな。

知識が増えれば

それをお金にしようってのが

人類の得意分野。

お金というと聞こえが悪いかもしれないけど

その知識を実生活にいかに役に立てるか

その応用力が人類をここまでにしたんだと思うよ。

自然にあるものを道具として使う動物はけっこういるけど

それを手を変え品を変え

使いやすいように役に立ちやすいように

進化させたのは人類だけだし

山火事から逃げるだけでなく

何とか使ってやろうとしたのも

人類だけだもんね。

『知覚できないものを認識する能力』ってのは

道具の進化にも使われているんじゃないかな。

やっぱり人類ってのはすごい!

もしくは、ちょっとおかしい・・・ 

       

   大航海時代

ちょっとはなしをもどそう

なぜ西洋文明で中心に出てくるのが

ギリシャなんだろう?

って、不思議じゃない。

もう一方の雄にローマ帝国もいるけど

(微妙に時代がかぶっているね)

どちらにしても現在からすれば

中心地じゃないよね。

ルネッサンスの手前当たりまで

やはりヨーロッパの中心はこのあたりだったのは

間違いないみたいなんだ。

この時代(1200年以降かな)

には、東にモンゴル帝国から派生した

一大経済圏(シルクロード経済圏)。

西に地中海を中心としたイタリアあたりを中心とした

地中海経済圏。

この二大経済圏が地球の最先端だった

ってことだね。

どこが中心になるのかはやはり経済がものをいう。

日本でも東京の一極中心って言われているのは

東京が経済の中心にいるから。

経済の中心にはお金が集まる

人が集まる、文化が集まる

知識も情報も・・・

シルクロードは陸上交通。

地中海は海上交通。

物資の運搬は経済を握るってことだね。

そしてそのふたつがシリアあたりを

中継点にしてつながっていたから

こわいものなし。

もともと地中海世界ってのはオリエント文明の一部。

ローマはギリシャの分派で

ギリシャはシリアの分派なんだから

あたりまえ。

でも、ここでも変化の波が起きる。

例の不満と知識の相乗効果

この場合だったら地中海に面していない

国々(ポルトガルなんかが代表)の不満。

オスマン帝国(今のトルコだね)の

地中海制海権獲得。

キャラック船やキャラベル船なんていう頑丈な船

が造れるようになり

なにより羅針盤が導入される。

これだけそろえば変化も起きるよね。

なんといっても経済は人類を(人類の行動をかな)

進化させるんだから。

こうして外洋へ乗り出す大航海時代の

はじまり はじまり・・・

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