コペンハーゲン解釈だけがすべてか? Ⅰ

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波動関数の捉え方

量子力学というより

量子の位置や運動量を表す

波動関数の表す値が

何を意味するのかという問題は

今でもまだ議論が続いている

研究課題ってことらしい

とにかく波動関数の表す

粒子の位置や運動量の確率は

今のところ正しいという

実証を持っている

だから 波動関数自体は

正しい(今のところはだけど)っていうのが

多くの学者の意見なんだね

ただ その導き出す

確率によってしか

存在は確定できないし

観測するまでは

量子は多くの状態が

重ねあって存在しているんだという

コペンハーゲン解釈は

理論としては量子の現象を

表すには都合がいいんだけど

どうしてもぼくたちの

感覚に訴えないってところがあるんだ

だから アインシュタインさんの

波動関数が未完成だっていう

主張以外にも

多くの波動関数に対する

解釈の仕方が

発表されてきた

ぼくが軽く探しただけでも

幾つか出て来たから

じっさいのところ

もっと多くの説があるんだろうね

ひとまず調べれば簡単に出てくるものだけでも

書いてみるね

(もっともその原理については

理解できているとは思えないけど)

意志による解釈

一つ目は意志による解釈

観測とは何か? ってところから

出て来た解釈だよね

『人間』が観測した瞬間に

量子の状態が確定するってところから

派生したんだと思うよ

コペンハーゲン解釈を否定するわけじゃなく

自然界は重ね合わせかもしれないけど

人間にとっては

決定された状態のものだっていう

どちらかと言えば

哲学よりの考えみたい

残念なことに

物理学としては

検証ができない仮定が主だから

あまり広くは

賛同が得られなかったみたいなんだ

ただ 物理学の考え方としては

ある意味正しいのかもしれない

物理学の「人間の認識しうる……」

ってことから考えると

量子はあくまで粒子だってことに

しているんだからね

パイロット解釈

続いてパイロット解釈

ド・ブロイ ボーム解釈なんて

言われるときもあるみたいだけど

パイロットウェーブという

『未知の波』があって

それに粒子が乗って

動いているっていう

考えかただね

極端に言えば

量子が粒子性と波動性を

併せ持っているという

物質波に対しても

異議を唱えているのかもしれない

モノを細分していた先にあるのは

やはりモノ(粒子)であって

その実態が波動性を持つように見えるのは

パイロットウェーブという波に

粒子が乗って動いているだけだってこと

ただ その波があまりにも

複雑な動きをするものだから

粒子の位置や運動量が

確率によってしか

表せられないってことらしい

このパイロットウェーブ解釈

量子が粒子性と波動性を持つと言われだした

量子単体での二重スリット実験の

干渉縞の問題や

もちろんシュレティンガーの猫のような

状態の重ね合わせにも

ぼくたちになじみのある

古典力学で対応できる

なかなかすぐれた解釈なんだ

ただ パイロットウェーブを

観測することができないんだよね

なんといっても『波』という

状態そのものを観測することは

ほぼ不可能

観測方法としては

その波に乗って動いている

粒子の観測からの

類推しかないんだけど

その結果はもう出ているよね

だからこの波は

あくまでも仮説でしかないわけだ

もっとも 物理学の世界

仮説から出発するから

それでも問題は無いけど

なんといっても

その波の計算を示すのが

異様に複雑すぎたらしい

その上出てくる答えが

波動関数と同じだったらしいんだよね

だとすると 実務としては

計算の簡単な方が

選ばれるってことに

なったんだそうだ

それでも理論としては合理的

研究は進められたそうなんだけど

二個以上の粒子の

運動を考えたときに

このパイロット解釈だと

非局所的長距離相関が

(遠くのものどうしが

影響しあう状態ってことかな)

古典力学では説明が

つかないってことがわかって

現代じゃあまり言われなくなっているみたいだね

この解釈ももちろん

量子は粒子なんだって

ことなんだ



説としてはまだあるけど

次回ってことにしておこう

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