遺伝と進化 Ⅱ

雑学を収集しようじゃないか雑学
スポンサーリンク

DNA(RNAも かな)

まるで未知な

(そしてあまり興味の持てない)

遺伝ってものを

書いてみてるんだけど

この分野もまだまだ発展途上みたいだね

相対論や量子論なんかだと

あまりにターゲットが

漠然とし過ぎて

今の観測能力では

捉えきれないってことが

諦めを伴いながらも

認めざるを得ないところなんだ

だから 

数学という言語を使って

理論を組み立てるという

ある種の抽象論に向かっていくのは

仕方がないと思う

だけど 生物学の分野だと

一応目の前に

対象が在るじゃない

それだけに

理論だけに走ることにも

抵抗があるんだろうね

実際に観測されていることから

『細胞』ってものの存在は

明らかになった

その細胞は

『核』とアミノ酸(タンパク質)で

出来ているっていうのも

なんかこの辺りは

原子の発見に

似ているかもしれないな

細胞の核は酸性を表すから

核の成分を

『核酸』と呼ぶってことも

実験観測の結果だね

で 核酸ってものを形成しているのが

DNA』『RNA』ってもので

どうやらこれらが

生物の遺伝を支配しているようだ

ってことも見つけられたわけだ

細胞が見つかったのは

1665年って言われるから

当時から顕微鏡なんかで

観測はされていたんだね

それ以降でも

1869年には核酸も

(『DNA』『RNA』なんか)

発見されている

どんなものでもいい

得体のしれないものでも見つけられさえすれば

そこからは科学者たちの得意分野

それら意味不明なものに

徹底的な実験観測が行われていく

結果として 今のところ

DNARNA→タンパク質として

形質は伝わっていって

その逆は無いんじゃないか

っていうのが

大方の意見なんだね

分子生物学

生物学っていうのは

ある意味自然科学として正しい

言ってみれば正道を歩んでいるんだ と

思えるんだ

物理学の基本として提唱されている

「物理学とは人間が認識しうる

自然現象を研究する学問」である

っていうのが

相対論や量子論の時代に入って

人間の認識を超えた部分にまで

その手を伸ばそうとしたために

数学という言語に

頼らなきゃならなかったことに比べれば

生物学の

実際に目の前にある事象を

とことん研究しようという姿勢は

理にかなっていると思うんだよね

ただ 物理学界での量子力学や

分子・原子構造の解析っていう流れは

生物学にも当然

影響を及ぼしちゃったわけだ

そこで登場したのが

ウィーバーさんの

『分子生物学』

1938年って言われるから

この分野もまだ

生まれたばかりの研究だね

この当時でも

遺伝って言うのは

どうやら 細胞の中にあるなにかが

(染色体説が主流だったみたいだけど)

決めているんだろう というところまでは

わかっていたみたいなんだ

実際に多くの実験が

概略としての形質遺伝のイメージを

つかんでいたってことだね

だけど 

その遺伝に携わっているものが

細胞の内の核酸部分なのか

タンパク質の部分なのか

それとも細胞全体なのかは

わかっていなかったんだ

それ以上に問題だったのが

遺伝が遺伝子を通じて行われるとして

実際のところ

何を具体的に次世代に伝えているのか

ってところが

わかっていなかったんだ

その謎を解明するために

生命現象というものを物質現象として

解き明かそうというのが

『分子生物学』

ってことだと思うんだ

物理学的な切り口での生命への挑戦

ってことなんだろうね

遺伝≠遺伝子

前にも書いたけど

どんな分野の学問でも『科学』を名乗った時から

どうしても『物理学』的な合理主義に陥っちゃうのは

仕方がないと思うんだ

そして その研究方法が新たな発見をもたらすことも

否定できないよね

分子生物学という

モノとして生物を扱う

という視点でもたらされた研究結果は

数多くあるんだ

核酸(RNADNA)なんかは

その典型例だよね

現在では『遺伝子』っていうのは

核酸の機能ってことで

定義されている

そう言い切ってもいいと思うんだ

だけど 

物理学をもう一度

思い出してもらいたい

物理学では

正解が無いんだよね

今のところ正しいとされている

仮説があるだけ

だから ぼくたちが知識として

知っていると思い込んでいる事象は

じつは

「今のところ正しいとされている仮説」

であって 

もしかするとたった今

否定されているかもしれないんだよ

分子生物学は

まだ若い学問体系

そして若いって言うのは

おそろしいほどのスピードで

変化していく学問でもあるってこと

生物の授業なんかでは

遺伝は遺伝子(核酸)がもたらす

なんて教えているみたいだけど

どうやらそれだけじゃないって説も

出てきているんだよね

遺伝情報=遺伝子

ってことじゃなくて

遺伝子はあくまでも

遺伝情報を担う一つの

(重要ではあるけど)

要素でしかないって言うのが

ここ近年の考えかたらしいんだ

逆転写

遺伝≠遺伝子って書いたけど

じゃあ遺伝とはなにか?

前にも言ったようになにか糸口を見つければ

そこからすごい勢いで研究を進めていくのは

科学者たちの特性だよね

生命をモノという観点で考察すれば

多くの切り口があるんだから

ありとあらゆる方向から

研究が進んでいく

最新の研究は

ぼくの手には負えない

(論文を読んでも頭が痛くなるだけなんだ)

でも 親から子に伝えられる遺伝には

プリオンとかウイロイドという

疾患とかの遺伝に携わる病原体みたいなものにも

遺伝の資質があるってことは

わかってきているし

母体が持つ細胞が直接に子へと移る

キメラ現象なんかも遺伝子とは無関係に

形質を伝えるってことが

わかっているらしい

そして2014

ほんとうについ最近なんだけど

遺伝子の発現を制御している

マイクロRNAと呼ばれる小さな核酸分子が

遺伝に関係しているってことが

発見されたみたいなんだ

ネズミを使った実験で

父親のネズミの

マイクロRNAを操作すると

(学習させるでもいいかな)

その形質が子に そして孫に

伝わるってことを見つけちゃったんだね

これが意味するところは

すこしおもしろい

現在の通説では

否定されている意見が多い

ラマルクさんの『要不要説』

個体の獲得した形質は遺伝しない 

すなわち 

遺伝はDNARNA→タンパク質であって

タンパク質→RNADNAの逆転写は無い

という通説を覆すかもしれないんだよ

マイクロRNAによって

経験(学習)は子孫に伝わる

そういう実験結果が出ちゃったもんね

ラマルクさんの『要不要論』の復活

かもしれないんだ

タイトルとURLをコピーしました