刺激から行動へ

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受容器の分類

ぼくの考えていた外部観測器官ってものを

ちゃんと一般に通じるような

言葉としての定義が

存在していたんだね

『受容器』 

たしかにぼくたちは

たまたま手に入れた外部情報を

認識しているだけなんだから

受容器っていうのは

的を得ているのかもしれない

ぼくが単純に考えていた

五感(視・聴・臭・味・触)も

ちゃんと分類分けされているんだよ

人間の場合

受容器の特殊化度合いによって

分けられているそうなんだ

特殊化しているものでは

味覚(舌)

臭覚(鼻)

聴覚(耳)

視覚(目)以外にも

前庭覚

(身体の傾きや速度・回転を感じる感覚らしいよ

受容器は耳石器と三半規管っていう

耳の奥にある器官ってことだね)

受容器が特殊化してないものでは

体性感覚とか内臓感覚

なんて言うのがあるそうだ

体性感覚っていうのは

触覚をもう少し具体的に表現したものみたい

触って感じる触覚や

圧力を感じる圧覚

温度感覚とか皮膚痛覚なんていう

皮膚が感じ取る『皮膚感覚』と

『深部感覚』と言われる

皮膚より深い部分の

筋肉や腱にあるとされている感覚が

あるってことだそうだ

深部感覚は自分の位置や運動なんかを

感じる感覚らしいね

前庭覚との違いは微妙だけど

内臓感覚は

空腹とか渇き 性欲・疲労・吐き気

痛みや疲労 緊張なんかも含まれるらしいけど

臓器の状況を知らせてくれる感覚なんだ

内臓痛覚とか

臓器感覚なんていう風に

分類されているみたい

たしかに この体性感覚と内臓感覚の

受容器ってものには

特殊化された器官が思いつかないよね

神経のニューロン(神経細胞)の先のほうが

特殊化してるんじゃないかって

説もあるみたいだけど

今のところの一般論では

単一の受容器じゃなくて

複合的な刺激のもたらす感覚じゃないかって

言われているそうだ

怒られるかもしれないけど

まだまだ本当のところは分かっていない

ってことかもしれないね

行動の定義

ぼくの単純な発想の外部感覚器官(受容器)が

情報を拾って

それを中枢まで伝えるという

システム以外に

自分自身の情報も中枢に送られていく

ってことだね

車で言えば外部の情報だけじゃなくて

車自体の情報も

(ガソリンの残量とか水温・回転数なんか)

表示されるってこと

シートベルトの

警告灯なんかもそうかもしれない

そんな諸々の情報を

刺激として受容しているってこと

内部情報を取得している感覚器官が

五感以外にもあるってところを除けば

ここまでのところは

使う言葉やニュアンスが少し違うだけで

それほど目新しいものは

無いみたいなんだ

では 刺激が与えた感覚の発露としての

行動っていうのはどうなんだろう?

行動って書くぐらいだから

刺激に対してのなんらかの動きのことを

行動って呼ぶんだろうけど

さて実際のところ

行動の定義ってあるんだろうか

どうやら各学問によって

その捉え方は種々あるみたいで

一般論としての定義は難しいみたいだけど

大まかなところで一致している定義

っていうのを書いてみよう

日本語で『行動』とすると

一般的には生物

特に動物に適応される場合が

多いけど

英語の『behaviorbehaviour)』だと

無機物や機械なんかの

挙動にも使われるみたいだね

動物の場合で言えば

外部や内部からの刺激に対して

なんらかの変化を肉体が起こすことを

『行動』っていうらしい

ただし その変化はあくまで反応であって

成長のような形を取らない

ってことが条件にあるそうだ

反応というと

走性や反射みたいに思えるけど

単純な走性・反射ではなくて

複雑に絡み合った反応が結果として

対象動物にとって

なんらかの役割を果たすものを

『行動』って呼ぶってことらしい

そうなると行動には一定の

機能(目的)ってものが

あるってことじゃないかな

もっともそのことを

対象動物が認識しているかどうかは

別問題だろうけどね

と いうことは

単純な反応でも機能(目的)があれば

行動と言って良いってことに

なるんじゃないだろうか

この辺りは微妙なラインが

ありそうだね

似たような言葉で

『行為(act)』っていうのが

あるんだけど

生物学や心理学では

行為も行動の一環とみなされる場合が

多いそうだ

行為っていうのは

人間の意図や目的を持った活動を指すイメージ

行動は無意識の活動

って感じだろうね

行動と行為を

わざわざ使い分けることが多いのは

社会学の分野らしいよ

生得的行動と後天的行動

行動を生得的なものと

後天的なものに分けようっていう

考え方もあるみたいなんだ

もし これが正しければ

やっと虐げられていた本能ってものに

陽の光が当たるかもしれない

生得的なものであれば

それを支える(影響を与えるかな)

遺伝子が存在して

神経系や筋肉系という

種としての体構造に基づくんじゃないか

という考えにたどり着いちゃう

なんとなくわかったような

気がしているけど

ぼくにとってはまるで未知の

遺伝子ってものが

ひとつのキーワードに

なるかもしれないんだ

個体のある時期に

(特定の段階)

出てくる行動に

遺伝子が絡むのかどうかは

もう少し調べてみないとわからないけど

生まれつきに持っている

特定の組み合わせによる

複雑な行動を起こせる生得的行動は

遺伝子の影響を受けている

と 言ってもいいかもしれない

それに対して

後天的にできるようになる行動を

まとめて学習と呼ぶんだそうだ

前にも書いたけど

ネズミに迷路を何度も挑戦させると

どんどん迷路を抜けるのが早くなる

なんていう実験があるよね

これなんかは

試行錯誤学習って

言われているみたいなんだよ

行動の分類

行動には一定の機能(目的)

があるってことだった

言い換えれば

動き(反応)に機能(目的)があれば

それが行動だってことだね

だから 行動は

その目的によって分類されるってこと

ただ それぞれの研究分野で

『目的』ってものの捉え方が違うから

行動の分類もそれぞれの分野によって

分けられ方は違っている

みたいなんだ

攻撃行動 繁殖行動 求愛行動

威嚇行動 縄張り行動 採餌行動

探査行動なんていう機能による分類や

意図運動 転位行動 

転嫁行動なんていう

行動による分類もあるみたい

それ以外でも

少し変わり種の行動として

社会行動っていうのもある

基本 行動は

個体の反応ってこと

だけど 個体の利害ではなく

他の個体や種全体の

現在や将来に影響を与える行動のことを

社会行動っていうらしい

社会行動の中には行動を起こす個体の

(行動者)

絶対適応度を優先させて

(生存と繁殖の機会の増大だね)

他の個体(他者)の適応度を下げる

利己的行動

行動者の適応度を下げて

他者の適応度上げる利他的行動

行動者と他者という

2個体ともに適応度を増加させようとする

協力行動

行動者が自らの適応度を下げてでも

他者の適応度を下げようとする

報復行動

なんていうのがあるみたいなんだ

個と全体

この関係が出てくると

はなしがややこしくなるけどね

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