ティンバーゲンによる分類

雑学を収集しようじゃないか雑学
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アリストテレス

また 少し脱線するよ

科学は哲学から分岐していって

発展していった

って考えがあるよね

(少なくとも哲学者たちは

そう思っていると思うよ)

古代ギリシャ時代の哲学者たちが

それまでは自然や世界の不思議を

神の仕業だと考えて片づけていた

『常識』ってものに

待ったをかけたんだったよね

その中でも有名なのが

ソクラテス

→プラトン

→アリストテレスという

一連の流れの師弟

特に アリストテレスさんは

後世まで影響を与えたってことで

知らない人がいないくらい有名だね

(もっとも現代じゃ

首をかしげなくなるような意見も

多々あるけど)

哲学を第一哲学(形而上学)と

第二哲学(自然学)に分類分けして

現在の科学の考え方の基礎を作った

と いってもいいのかもしれない

自然学はそれまでの哲学から

より 人間の実際に見たり感じたりする

現実事象 感覚知見に

重きを置いた考えかた

自然科学の考え方の

土台なんだよ

アリストテレスの四原因説

四原因説っていうのは

アリストテレスさんが

自然現象を研究する場合の心得 

みたいな感じで

書いたものじゃないかな

この 四原因説は

『自然学』だけじゃなくて

第一哲学(形而上学)の

序章に書かれているぐらいだから

アリストテレスさんの

考え方の基礎ってことかもしれない

四原因説は

(四因説・四因論なんて言われたりするけど)

じつは現代でも科学の研究の基礎に

置かれているもんなんだ

簡単に書いてみると

『質料因』

存在するものの物質的な原因

『形相因』

そのものが「何であるか」を規定するもの

『作用因』

そのものの運動変化の原因

『目的因』

そのものが存在し 運動変化する目的

のことだね

ぼくの記憶が間違ってなかったら

昔に軽く触れたと思うから

今回はパスしておくよ

ティンバーゲンの4領域

唐突に出て来た

アリストテレスさんだけど

無関係ってことじゃないんだ

行動遺伝学に方向性を導いた

(だけじゃなくて生物学全体にも)

ティンバーゲンさんの 生物学の4領域

(『4つのなぜ』って言われているね)

この基になったのが

このアリストテレスさんの

四原因説だったみたいなんだ

生物が

それぞれに持っている特徴を考える場合に

その根本原因として

四原因説に準じた4つの疑問を

解決していく必要がある

って説いたんだね

その4つは

『発達要因』

『機構(メカニズム)要因』

『機能(適応)要因』

『系統発生要因』

って 呼ばれるものだそうなんだ

『発達要因』は

個体の成長に従いどう発現するのか?

『機構(メカニズム)要因』は

どのような仕組みなのか?

『機能(適応)要因』は

どのような機能なのか?

『系統発生要因』は

進化の過程でどのようにして獲得されたのか?

この 4つのなぜを

(このなぜにはwhyhowがあるよね)

考えることが

生物の行動の謎を解き明かす

重要課題だってことだね

心理学は

人間にスポットを当てた学問だけど

そこに遺伝を組み合わせると

どうしても生物にも

(特に動物)

目を向ける必要が出てきたんだ

ティンバーゲンさんは

分類としては 動物行動学者さんなんだけど

この4領域に対する研究は

動物学(特に行動生態学) 心理学などの

行動を扱う研究の重要な基礎に

なっているらしいんだ

もちろん

行動遺伝学も

その影響を受けたってことだね

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