場 Ⅰ

雑学を収集しようじゃないか雑学
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エーテル

宇宙は場で満ちている

こんな書き込みを見かけることがあるけど 

これってどういう意味なんだろう?

ぼくなんかの感覚だったら

宇宙は真空 なにもないところ って

イメージが基本なんだけど

どうやら現在の物理学の考えかたでは

違うみたいなんだ

空間と聞いて思い浮かぶのは

空っぽな隙間とか何もないところってことだから

一概に間違っているとは言えないと思うんだけど

どうやらこの『何もない』状態 

要するに『0』って状態

物理学は嫌うみたいだね

  • 『0』と『∞』っていうのは

言語上には存在するけど

人間の認識能力には存在しないってことらしい

なんといっても物理学の基本は

「人間が認識し得る……」なんだから

では 『真空』ってのは何? ってことになる

どうも現代の物理学は

「最もエネルギーの低い状態」を

『真空』って呼ぶらしいんだ

だから 宇宙は真空状態の場で

満たされているってことになるらしい

でも この宇宙は

何らかの物質が充満しているって考え方は

昔からあったと思うんだ

デカルトさんの『渦動説』って

覚えていないかな

すべての空間には微細物質が詰まっていて

あらゆる物理現象はその中で生じる渦運動で

説明できるってやつ

この当時(17世紀だね) 光は波だって考えられていた

そして波が伝わるのにはなんらかの媒体が必要

だったら 宇宙空間に何も無いとしたら

太陽の光はどうやって地球にやって来るのか? 

なんて単純な発想から出て来たのかもしれないけど

意外とこの説はフランスの学会では主流になったんだね

デカルトさんの提唱した

宇宙空間を満たしている物質のことを

後年フックさんが『エーテル』と名付けて定着しちゃった

この説のように

宇宙空間に物質が満たされているとしたら 

地球はエーテルの中を進んでいるってことになる

そうなると 地球上にはエーテルの圧力が

(風みたいに人間には見えなくても)

掛かっているはず だよね

光がエーテルを伝わる波だとすれば

地球の進行方向と逆方向では速度が変わるはず

だってことで多くの実験・観測が行われたけど

結果は『否』だったんだよ

そして アインシュタインさんが特殊相対性理論のなかで

「エーテルも含めた絶対座標系及び絶対性基準」 を

否定しちゃったんだ

でも いつも書いているけど

アインシュタインさんは

エーテルそのものを否定したんじゃないよ

エーテルが物質を表す言葉

だってことを否定しただけで

どうも アインシュタインさんの頭の中には

すでに『場』の概念があったのかもしれない

「真空であっても空間には重力場や電磁場が存在することから 

こうした空間をエーテルと呼ぶ

この場合 エーテルには位置という概念が存在せず 

従ってエーテルに対する相対運動を考えることは

無意味となる」

そう語っているらしいものね

場ってものはここ最近の研究だし

実験・観測がまだ追いついていないみたい

だから ぼくの入手できる情報なんてもしかすると

とっくに否定されてしまっている情報

かもしれないけど一応まとめてみよう

定義ってものを調べてみたんだけど

いつものことでわかりにくいんだ

「空間座標の関数である物理量 

すなわち空間に至る所に分布している物理量を場という」

ってことなんだけど

物理学も哲学と同じで研究者以外の者を

排除しようとしているとしか思えないよね

空間座標ってたぶん 宇宙のある場所を表す

位置座標のことなんだろうな

関数である物理量ってことは

長さとか重さとか それを導き出す作用素が

定義されているってことのはずなんだ

『場』の概念の始まりは

弾性体の理論と流体力学から

導き出されているってことだから

考え方としては

波を伝える空気とか水なんかの発想かもね

初期の『場』は

こんな風に液体とか気体なんかの

物が介在する『場』だったんだと思うけど 

現在では真空に広がる場が

基本的なものだってされているんだ

物が介在する『場』だと『エーテル』と

何が違うんだ ってことになっちゃう

だから アインシュタインさんも言っていたように 

エーテルを位置とか運動量なんて言う概念から切り離した 

物質(空気や水)とは異種の波を伝える媒体を

『場』ってことにして

無理やり帳尻を合わせたんじゃないかな

廃れかけていた『エーテル』の概念に近い

『場』ってものがクローズアップされたのが

ここまでに書いてきた

ファラデーさんの近接作用の考え方からだね

電気的作用と磁気的作用が

物から物へと伝わっていくという

実験結果から導出された『電磁波』

もし電磁波が実在するとすると

電気や磁気を帯びた物の周りには

電磁気の場が存在しているはずだ と

仮定しなきゃならなかったんだ

ファラデーさんが立てた電磁波の存在仮説が 

ヘルツさんの研究の結果正しいって立証された

だから 電磁波は現在では

信用できる仮説になっている

そこから派生して 電場・磁場ってものも

信頼度の高い仮定になっているんだね

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