習得的行動って?
生物が学習をすることによって
後天的に身につけた行動
っていうのが習得的行動の
意味合いだね
学習というと学校の勉強なんかを
思い浮かべちゃうけど
意味としては
『経験値』っていうのに
近いんだと思うんだ
よく本なんかには
『経験』って書いてあるけど
経験なんてものは
あまり意味ないんじゃないかな
ロールプレイゲームの
経験値じゃないけど
経験したことで
手に入れる『経験値』ってものこそ
必要なもんだと思うんだ
だからあえて
経験じゃなくて
経験値って書いたんだけど
習得的行動も
条件反射・学習行動・知能行動に
分類されるらしいよ
条件反射
生得的行動の中に
反射っていうのがあったじゃない
この反射を起こさせる刺激と
反射には関係ない刺激を
同時に繰り返し受け続けると
反射には関係ない刺激を
受けただけでも
反射行動を
起こしてしまうって行動原則
代表的なところでは
『パブロフの犬』の実験があるよね
ベルの音を聞かせてから
餌を与えるってことを続けると
餌が無くても
ベルの音を聞くだけで
犬は唾を流すって
ある意味かわいそうな実験
この実験の結果
犬の大脳の中の聴覚情報と味覚情報を
処理する部位の
(モジュールだね)
間に新しく連絡回路が
出来ちゃうってことなんだそうだ
条件反射っていうのは
大脳が大きく関係しているんだって
学習行動
同じ経験を
何度も繰り返すことによって
より適切な行動が
とれるようになる
っていうのが
学習行動ってことらしい
『刷り込み』現象も
その一つだと言われているけど
代表的なところで
アヒルの雛が最初に見た動く物を
親と認識してその後をついて行く
っていうのがそうだろうね
それ以外にもネズミを使った実験で
何度も同じ迷路を挑戦させると
繰り返していくにつれ
迷路を脱出する時間が
早くなっていく
なんて言うのもそうじゃないかな
門外漢のぼくにすれば
刷り込みより
迷路に挑戦するネズミの
(アルジャーノンじゃないけど)
方が納得できるけど
知能行動
どうも この知能行動が
人間とそれ以外の動物を分ける
大きな分岐点なのかもしれないね
未経験のことに対しての
判断力っていうのが
知能行動の定義
状況を判断・推理して
結果を予測する
それに対して適切な
(か どうかはわからないけど)
行動をとるってことは
人間特有だと思いたいよね
『未経験な出来事』
っていうのが
知能行動の特殊性なんだ
もっともチンパンジーなんかの
一部の知能が高いと言われる生き物にも
どうやら知能行動っていうのは
あるみたいなんだけど……
さて
人間と他の動物を分ける分岐点って
どこなんだろう?